2026年、EVが面白くなる——電気自動車の話ではない

2024年以降、東証のPBR1倍割れ改善要請を受けて銀行株が急騰した。市場の論理は明快だった。金利が上がれば利ざやが広がり、銀行は儲かる。単純で、正しい。 だが、この論理をもう一歩先に進めた投資家はどれだけいるだろうか。 金利上昇の恩恵を受けるのは銀行だけではない。生命保険会社もまた、金利の正常化から構造的な利益を享受する——しかも、銀行とは質的に異なる二重の追い風を受ける立場にある。そして、その価値を測る物差しとして、PBRやPERはほぼ役に立たない。 必要なのはEV(Embedded Value=エンベディッド・バリュー)という指標である。 生保の会計は「嘘をつく」 まず、生命保険会社の会計が持つ根本的な特殊性を理解する必要がある。 通常の事業会社であれば、売上が伸びれば利益も増える。直感的だ。ところが生命保険会社の場合、新契約を大量に獲得すればするほど、その年の利益は減少する。販売手数料、医的査定費用、システムコストといった初期費用が一括で計上される一方、保険料収入は10年、20年、50年にわたって少しずつ入ってくるためだ。 つまり、PER(株価収益率)で生保を評価すると、最も積極的に成長している会社ほど「割高」に見えるという逆転現象が起きる。PBR(株価純資産倍率)も同様に不完全だ。貸借対照表には将来の保険料収入から生じる利益が反映されていない。 この欠陥を埋めるために生まれたのがEVだ。 EVとは何か EVは「株主に帰属する企業価値」を二つの要素に分解して測定する。ひとつは修正純資産(ANW: Adjusted Net Worth)——いわば「今ある資産」の時価評価額。もうひとつは保有契約価値(VIF: Value of In-Force Business)——既に獲得した保険契約から将来生じる利益の現在価値である。EVはこの両者の合計だ。 構成要素 内容 主な変動要因 修正純資産(ANW) 貸借対照表をベースに、有価証券の含み損益や劣後債務などを調整した「今ある資産」 株価・金利の変動、政策保有株の売却益、内部留保の蓄積 保有契約価値(VIF) 既に獲得済みの保険契約から将来生じる税引後利益の現在価値。「これから入ってくる利益」 金利水準(運用利回りと予定利率の差)、死亡率の実績、解約率、事業費率 EV = ANW + VIF 企業全体の株主帰属価値 マクロ環境(金利・市場)+ ミクロの事業品質(商品設計・引受・販売力) 重要なのはVIFの性質である。これは「将来の予測」ではなく、既に締結済みの契約から生じる利益の現在価値だ。新契約を1件も取らなくても、保有契約が存続する限りVIFは利益を生み続ける。逆に、金利が上昇すれば運用利回りと予定利率の差(利差)が拡大し、VIFは機械的に増大する。 生命保険会社はどこで儲けるのか——三利源の構造 日本の生命保険会社の収益は、金融庁の監督報告において三つの源泉に分解される。この「三利源」という枠組みは日本独自のものであり、欧米には直接の対応物が存在しない。 利益の源泉 仕組み 現状 利差益(りさえき) 実際の運用利回りが、保険料計算に使った予定利率を上回った場合に発生する利益。金利環境に直結 急回復中。 かんぽ生命はFY2024に1,425億円の順ざや(前年比+507億円)を計上。平均予定利率1.61%に対し運用利回り1.91% 死差益(しさえき) 予定死亡率より実際の死亡率が低かった場合に発生する利益。生命表の保守性と長寿化に依存 構造的に黒字が継続。 標準生命表の保守的な設定と平均寿命の延伸により、実際の死亡率は想定を恒常的に下回る 費差益(ひさえき) 予定事業費より実際の事業費が少なかった場合に発生する利益 寄与は相対的に小さいが、デジタル化による契約管理コスト低減で改善傾向 1990年代後半から2010年代にかけて、利差益は大幅なマイナス(逆ざや)だった。バブル期に5〜6%の予定利率で販売した保険契約が重荷となり、運用利回りが予定利率を大きく下回る状態が約20年続いた。1997年から2001年にかけて7社の生命保険会社が破綻した。 この間、業界を支えたのが死差益である。日本アクチュアリー会が公表する標準生命表は改定頻度が低く、厚めの安全率が織り込まれていたため、実際の死亡率は常に想定を下回り、安定した黒字を生み出し続けた。逆ざやを死差益で穴埋めする——これが日本の生命保険業界の「生存戦略」だった。 市場はこの逆ざや時代の記憶をいまだに引きずっている。だからこそ、生保株は割安なのだ。 なぜ日本の生保事業は欧米より構造的に収益性が高いのか 三利源の枠組みは単なる会計上の整理ではない。そこには、欧米の保険市場には存在しない利益構造が埋め込まれている。 専門的な話に入る前に、まず大づかみに理解しておきたい。 たとえ話で考える。二人のレストランオーナーがいるとする。一人は、価格比較アプリで値段が瞬時に共有され、仕入先は常に相見積もりにかけられ、客は気軽に店を変える都会で営業している。もう一人は、価格が長年の慣行で決まり、仕入先との関係は安定し、常連客は滅多に離れず、保健所の検査も寛容な基準で行われる静かな町で営業している。どちらもおいしい料理を出す。だが二人目のオーナーの利益率は構造的に厚い。料理の腕が上だからではない。経営環境そのものが利益を守る仕組みになっているからだ。 日本の生命保険会社は、いわばこの二人目のオーナーだ。欧米の同業者より利益率が厚い理由は、経営の巧拙ではない。規制の枠組み、死亡率テーブルの制度、競争の構造、再保険の慣行——この四つの環境要因が重なって、ニューヨークやロンドンなら競争と規制に削り取られるはずの利益を、そのまま温存している。 具体的に何が起きているのか。生命保険会社は保険料を設定する際、運用で得られるであろう利回り(予定利率)と、契約者がどの程度亡くなるか(予定死亡率)を前提に計算する。もし実際の運用利回りが予定利率を上回れば、その差額は保険会社の利益(利差益)になる。もし実際に亡くなる人が予定より少なければ、払わずに済んだ保険金の分も利益(死差益)になる。 欧米では、この二つの「差額」がどちらも小さくなるよう制度設計されている。日本では、どちらも大きく、しかも長期間にわたって持続する。 まず利差益。日本では金融庁が定める標準利率の改定が遅い。市場金利が上がっても、保険料計算の前提となる予定利率はすぐには変わらない。このタイムラグの間、保険会社は「安い前提で計算した保険料を受け取りながら、高い利回りで運用する」状態が続く。米国では配当金の調整を通じて運用成果が契約者に還元されるし、欧州ではソルベンシーII規制のもと準備金が市場金利とリアルタイムで連動するため、このようなタイムラグが生じにくい。 死差益も同じ構造だ。日本の生命表(標準生命表)は保守的に作られており、改定頻度も低い。「これくらい亡くなるだろう」という想定が実態よりかなり高めに設定されているため、毎年安定的に「想定より少ない保険金支払い」が発生する。米国や英国の生命表はより頻繁に改定され、実績に近い水準に設定されるため、この余剰はずっと薄い。 競争環境も穏やかだ。日本の生保市場は相互会社(日本生命、明治安田、住友生命)が支配的で、これらには株主からの利益率最大化圧力がない。価格競争が激しくならないため、業界全体で利益率が維持されやすい。欧米では上場企業が中心で、独立系ブローカーや比較サイトが価格を透明化し、マージンを圧縮する。 そして利益の社外流出が少ない。欧米の生保は再保険を積極的に活用し、引受利益の一部を外部の再保険会社と分け合う。日本の生保は歴史的に再保険への出再が少なく、利益のより大きな部分を自社に留保する。 この四つが重なった結果、日本の生命保険会社は利差益と死差益の両方から、欧米では考えられない水準の利益を同時に引き出せる構造にある。金利が上がれば利差益が膨らみ、長寿化が進めば死差益が温存される。この二重構造が、EVを押し上げる土台だ。 以下、四つの要因それぞれについて、より詳しく見ていく。 ...

2026年3月7日 · 2 分 · 玉露 (Gyokuro)

99行の値札

Part 1は人口減少と預金流出を書いた。Part 2は再編の窓と、そこに飛び込もうとしている面々を書いた。 ここからは数字の話だ。 PBR1倍の壁 東京証券取引所は2023年3月、PBR(株価純資産倍率)が継続的に1倍を下回る企業に対し、改善策の開示を要請した。上場企業の約半数がPBR1倍未満であり、これは20年前と同じ水準だ。S&P500ではPBR1倍未満は3%に過ぎない。 銀行セクターはこの問題の震源地にいる。S&P Globalが調査した79行の日本の銀行のうち、PBR1倍を超えていたのはわずか4行だった。メガバンクの平均PBRは約1.19倍まで改善したが、多くの地銀はPBR1倍をはるかに下回り、中には0.3倍以下で取引されている銘柄もある。 PBR0.3倍とは何を意味するか。純資産1,000億円の銀行が時価総額300億円で買えるということだ。帳簿上の資産が正しければ、700億円分のディスカウントが乗っている。 TSEの圧力は強まる一方だ。ROE8%がPBR1倍の目安とされている。地銀セクター全体のROEがこの水準に到達するのは、現状の構造では難しい。 収益力の格差 地銀は99行がひと塊ではない。収益力の格差は10年前より広がっている。 上位行は横浜銀行、福岡銀行、千葉銀行のような総資産20兆円超の大型地銀だ。これらはすでに広域営業網、デジタル投資、手数料ビジネスの多角化を進めている。20兆円は「生存ライン」と呼ばれる。 下位行は総資産数兆円規模で、単一県に営業基盤が限定されている。預金の伸びは鈍化し、不動産融資への依存度が高まり、デジタル戦略を単独で構築する余力がない。AML(マネーロンダリング対策)やサイバーセキュリティの規制対応コストは資産規模にかかわらずほぼ同じだけかかる。5兆円の銀行も20兆円の銀行も同じ額のシステム投資を求められる。 金融庁の2025年9月中間決算データは、この格差の実態を映している。地銀全体の純利益は前年比26%増だが、押し上げているのは利息収入(+2,912億円)と株式売却益(+1,058億円)であり、手数料はほぼ横ばい(+23億円)、債券損失は拡大(-1,193億円)していた。利息収入の恩恵を受けられない下位行は、この平均値の恩恵にあずかれていない。 買う側のそろばん勘定 ここまでは地銀がいかに厳しいかという話だ。だが再編には買う側の論理がある。PBR0.3倍の銀行を買うことが、なぜ合理的なのか。 ウェリントン・マネジメントはこう整理している。「買い手はネガティブ・グッドウィルの計上、低利回り債券ポートフォリオの組み替え、資本の強化から恩恵を受ける。ターゲットは大幅なディスカウントで取引されており、金利上昇と資本管理の改善による潜在的なアップサイドがある」 具体的に分解する。 預金フランチャイズの価値が復活した。 ゼロ金利下では預金に価値がなかった。JRIの谷口氏は「マイナス金利時代に預金は不要だった。いまは高い利ざやを稼ぐために預金をM&Aで確保しようとしている」と指摘する。政策金利0.75%の世界で、預金は資金利益を生む原料だ。PBR0.3倍でその原料を買える。 ネガティブ・グッドウィル。 純資産を下回る価格で銀行を買収すると、差額が一時的な利益として計上される。PBR0.4倍で買えば、純資産の60%分が初日に利益になる。ROEが即座に改善する。 債券ポートフォリオの組み替え。 ターゲット銀行はゼロ金利時代に購入した低クーポン国債の含み損を抱えている。単独ではこの損失を実現させる体力がない。買い手はネガティブ・グッドウィルの利益で含み損を吸収し、低利回り債券を売却して現在の利回りで再投資できる。NIMが即座に改善する。 コスト削減。 同一県内の合併で支店とATMを統合すれば、固定費が大幅に下がる。2行で200支店が、統合後は140支店で済む。地域独占に近い状態になれば、手数料の引き上げ余地も出る。 規制コストの分散。 AML、サイバーセキュリティ、システム更新のコストは資産規模に関係なくほぼ一定だ。合併すれば資産あたりの規制コストが半減する。 政府からの現金。 合併補助金が30億円から50億円に引き上げられた。システム統合補助金も新設された。日銀は再編を行った地銀に当座預金の付利0.1%上乗せを提供している。公取委の独禁法免除で審査コストもかからない。政府、日銀、規制当局が揃って費用を負担してくれる。 デジタル投資。 単独では構築できないデジタルプラットフォームを、統合後の規模で実現できる。 時限措置。 公取委の独禁法免除は2030年に期限切れを迎える。窓が閉まる前に動く必要がある。 まだ起きていないリプライシング 「地銀株はもう上がった」。TOPIX銀行指数のチャートを見れば、そう思うのは自然だ。2023年の安値から約345%上昇し、過去12ヶ月のトータルリターンは約41%だ。 だがチャートは株価を映しているだけで、バリュエーションを映していない。 株価が3.5倍になった。PBRは0.15倍から0.4倍程度に動いた。つまりセクターは「破産前提の値付け」から「緩やかな衰退の値付け」に移っただけだ。「存続の値付け」にすら到達していない。ましてや「再編プレミアム」は一切乗っていない。 TSEが求めるPBR1倍の基準はROE8%だ。現在の典型的な地銀PBRが0.3〜0.5倍だとすれば、1倍到達までに株価は100〜200%の上昇余地がある。利益成長を加味すればさらに大きい。 利上げはまだ続く。BOJ政策金利0.75%は通過点であり、ターミナルレートは1〜2.5%の範囲と推定されている。Article 16で書いたNIMガンマはメガバンクだけの話ではない。地銀にも同じ凸性が効く。利上げのたびに、拡大した融資残高に対してより高い金利が適用される。利益感応度は加速する。 有明キャピタルは「もう上がった」銘柄に入っている。SBIも9行に出資した。彼らがこの水準で買っているのは、合併後の統合価値が現在の株価の何倍も上にあると見ているからだ。市場は単体での収益力を値付けしている。有明やSBIが見ているのは、統合後に顕在化する価値だ。その差が埋まるリプライシングは、まだ始まっていない。 チャートが映さないもの 弱気派の議論はPart 1で書いた構造的な逆風に集中している。人口減少、預金流出、不動産依存。すべて正しい。だが見落とされている要素がある。 まず、預金者の代替が起きている。2024年10月時点で日本の外国人労働者は230万人、前年比12.4%増だった。12年連続の過去最高更新だ。製造業(26%)、サービス業(15.4%)、医療・福祉(前年比28.1%増)。政府は2028年度までに新たに123万人の受け入れを計画している。彼らが集中しているのは、まさに人口が減っている地方だ。長崎、北海道、福井で外国人労働者が急増している。外国人労働者は銀行口座が必要であり、地銀は彼らの最初の金融接点になる。日本の人口は年間91万人減っている。だが外国人居住者は同じ年に35万人増えた。純減は見出しの数字より小さく、その相殺は地方に集中している。 死亡そのものが手数料を生んでいる。年間91万2千人の死亡は膨大な相続手続きを伴う。口座の解約、相続人の確認、資産の移管。地銀が指定金融機関として処理する案件も多く、その都度手数料が発生する。日本の家計金融資産は過去最高を更新し続けており、一件あたりの相続規模は拡大している。人口減少は預金基盤を削るが、出口で手数料収入を生んでいる。 政府からの収入は預金より粘着性が高い。地銀は県庁や市町村の指定金融機関であり、税金の収納、年金の配布、公共事業の支払い、公共料金の決済を担っている。この収入は人口と同じ速度では縮まない。高齢化した地域では一人当たりの社会保障支出が増えるからだ。80歳の住民は40歳の住民より公的支出が大きい。高市政権の総合経済対策はここにさらに上乗せする。地域インフラ、防災、国土強靭化、防衛。いずれも地方に落ちるカネであり、地銀の融資パイプラインに直結する。 地方には再エネの融資機会もある。風力、太陽光、地熱はいずれも地方の県に集中しており、地銀は地元の土地関係と許認可の知識を持っている。秋田の風力発電所のプロジェクトファイナンスは、MUFGではなく秋田銀行を経由する。 バリュエーション上の異常も見逃せない。多くの地銀は地元企業の株式を取得原価で帳簿に載せており、時価は帳簿価格より高い。TSE改革は最終的にこれらの売却を促すが、市場はまだ売却益の顕在化を織り込んでいない。そして再編後に県内で生き残った銀行は融資シェアの60〜80%を握ることになる。市場は縮んでいるが、その市場そのものになる。青森みちのく銀行の合併が作ったのは、まさにこれだ。人口が減り続ける県での、80%のシェアという地域独占。縮小するプールの中での価格決定力は、依然として価格決定力だ。 どの銀行が「買われる側」か この記事で特定の銘柄を推奨することはない。だが、買収ターゲットの特徴を整理することはできる。 ターゲットになりやすい銀行の条件は、次のような組み合わせだ。総資産が20兆円の「生存ライン」を大きく下回る。PBRが0.5倍未満。営業基盤が単一県に限定されている。その県の人口減少率が年1%を超える。預金の伸びが全国平均(0.9%)をさらに下回る。デジタル戦略が遅れている。 逆に買い手になりやすいのは、20兆円超の資産規模を持ち、PBRが相対的に高く、広域展開の実績があり、デジタル投資を進めている地銀だ。 系列が溶けている 海外の投資家がこのセクターを見るとき、見落としがちな構造がある。日本の地銀はかつて、目に見えない糸で守られていた。 生命保険会社が地銀の株式を「安定株主」として保有し、地銀はその見返りに窓口で保険を販売する。日本生命は上場企業601社の上位10位株主に入っている。国内最大の機関投資家だ。明治安田生命は三菱グループの一員であり、三菱系の銀行・地銀との窓販関係が深い。第一生命はみずほフィナンシャルグループと全面業務提携している。 この構造が何を意味していたかというと、地銀の株主名簿には「物言わない大株主」が並んでいた。生保は配当さえもらえれば経営に口を出さない。PBRが0.2倍でも株主総会で騒がない。銀行の経営陣にとっては究極の防衛線だった。 だがその防衛線が崩れつつある。 2021年、日本生命は地銀株を200億円以上売却する方針を発表した。明治安田生命も削減を検討し始め、第一生命は売却対象の地銀に通知を開始した。大手生保の年間売却額は合計で数百億円規模になった。 理由は単純だ。地銀株の長期低迷が生保の運用成績を引き下げていた。TSE改革によるPBR改善圧力が上場企業全体にかかり、TOPIX500企業の64%がいまだに純資産の10%超を持ち合い株で保有している中で、金融庁も生保に持ち合い解消を促し始めた。メガバンクも動いた。三菱UFJ、みずほ、三井住友の3メガが合計54億ドル(約8,100億円)の持ち合い株売却を発表した。 つまり、こういうことだ。生保が地銀株を売ると、安定株主が消える。安定株主が消えると、株主名簿に空白ができる。その空白に入ってくるのが、有明キャピタルであり、SBIであり、海外のアクティビストだ。 系列の解体は背景情報ではない。再編のカタリストそのものだ。 もう一つ、地元の人間は知っているが外部の投資家は見落としがちな糸がある。勘定系システムだ。 再編は県境で止まらない。フィデア銀行は山形と秋田の県をまたいだ合併だ。第四北越と群馬銀行は新潟と群馬だ。次の波は県単位ではなく、経済圏単位で動く。 もう一つ見るべきものがある。資本関係だ。 ...

2026年3月7日 · 2 分 · 玉露 (Gyokuro)